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2015年1月27日 (火)

Easyrider物語 #2 / 錆びた手に時が雪崩れてくる。

10月29日深夜。ケンより当時の音源ファイル5曲分届く。
さっきまで皆で呑んでいたのに、帰宅したらすぐに作業してくれたのだろう。
このところずうっと考えていること。
ロックは、ロックンロールって云うのはつくづく強固な音楽なのだな、と云う事。
ロックンロールが産まれてからまだたかだか60年てとこ。だからそれは普遍であるとは言えないかも知れない。けれど20年経とうが30年経とうがそれは古くならない、びくともしない。そう云う強固さを持ち合わせている。
昔の音源だろうとそれは懐かしい音楽ではなく、まるで昨日のように響いている。

そして初リハーサルの日時が決まった。いきなり全曲は無理なので3曲に絞って貰う。
*MAD HOUSE *LONESOME GIPSY *GOLDEN AGE OF R&R

ところで当時使っていたMOONのベースギターはバリから引き揚げるときに持ち帰れず、もうその所在もわからなくなっている。
けれど最近、友人間を廻り回って、預かると云う形で僕の手元に届いたベースが一本ある。それもまた不思議なことだ。
まぁ、弾くこともなく置いていただけなのだが。
ぼくはそれを手に取った。

両手の錆びつき方は尋常ではなかった。

*11月16日 19時~22時 吉祥寺StudioPenta
まったく文句なくロックンロール!
ケンはこれをもう一度どうしてもやりたかったのだな。

Er15
当時のケンのプレイの悪癖だったテンポが遅れて行く、ということはもうなくなっていて、しかも打音は当時よりはるかに重い。それは現役を意地でも続けて来たからなのか、それとも某の覚悟がその集中に向かわせているのか。自分は舌を巻きながらも、また意味のことを考えていた。
ミドルテンポのロックンロールが最終的なバンドのカラーで、それを更に引き摺るように演奏したものだけれど、そういう無理をせずともちゃんと重い。

ブランクは感じない。けれど20数年分の積み重なった時間は感じる事が出来る。メンバーそれぞれの後ろに積み重なっている。
歌に積み重なった膨大な時間が雪崩れるのを感じる。

リハーサル後に呑みに行く。昔はこれがいつも楽しみだった。またそれが出来るんだなぁと思うと、何か嬉しい。凄く嬉しい。
互いの音に関する根源的な批判はもう無い。昔はあったし喧嘩もあった。でももうそういうのは無いのだろうと思う。それは「事」がこういうことだから、なのかも知れないし、いい歳になっちまったからかも知れないけれど、それはもうどうでもいいことだろう。
ただ、いま呑んでるこの感じだけは何だか懐かしく、自分はとても満足して帰路に着いた。

翌日には明実がi-Phoneで録った動画をyoutubeに続々とUpしており、再確認出来る事が色々あった。
音はやはり良い。強固なロックンロールそのものだ。しかしロックである以上、見てくれも重要である。明実はあんまり変わっていないけれど、あと3人はね、、なんとかしないといけない点がある、少なからずな。そしてそれは無理だろうがな。

「翌日のケンからのメールの抜粋」

、、やるまでは不安もあったけど梅ちゃんと竜と音出して明実が歌えばロックンロールが溢れ出して、なんか意味もなくざまあ見やがれって感じで俺は最高に楽しかったよ。俺の体調次第なので約束は出来ないけど、来年のなるべく早い時期に何とかライブ出来るようにしようって皆と目標もできたし、、

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意味もなくざまあみやがれ、か。
実にケンらしい。これには思わずほくそ笑んでしまう。今、を生きるって云うのはこういうことなのか。
ロックンロールは今、でしかないからな。過去でも未来でもない。うん、昨日ですらないのかも知れない。

Er11

次のリハーサルは12月に2回を予定。

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