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2013年6月

2013年6月23日 (日)

ときどきトランス日記No.56 / 「眼球譚」てか「末梢性眩暈発作」ライブ告知も。

目が回りました。

しかし、、
目が回る、目が回るような云々、なんて云うのは比喩的な言い方だと先日まで思っていた。でもそうではなくて実際は、眼球が回る、というのが正しい言い方だった。
眼振というのがもっと正しい言い方です。
自分はその本人なので確認は出来なかったが、それを見せて貰った家人によると、眼球がくりくりと左から右へと動いていて、その動きが残像となって、眼球が水平に回っているようだった、と。
これは垂直型もあるそうで、混ざるとホントに目玉がぐるぐるするらしい。
ぼくのは水平型。

眼振をググるとその動画が観れますが、ブニュエルの「アンダルシアの犬」のあのシーン、眼球を剃刀で切り裂くシーンを思い出して自分は駄目だった。

眼球が回りました。
でも本人的には世界、景色が回っていて、それに抗して平衡感覚を保とうとするわけで、嘔気を伴う強烈な不快感でひっくり返ってしまう。
傍から見れば静止した風景の中でぐらぐらばたばたぐにゃぐにゃしている人。病気の人ですね。
止まらない、エンドレスのビックリハウスの中で倒れている俺。

病院へ搬送されて緊急の治療室から病室へ移されて。にこにこしてて、でもややひがみっぽい、可愛らしい女性ドクターは、一週間の入院治療だと嬉しそうに宣告した。
「末梢性眩暈発作」という病名だった。

前々日の夜。
夕食後にPC前で独り呑んでいたら、右斜め上から左下へと、ぐにゃ~っと残像を曳いて景色が流れる感覚があった。
あれ?変だなと思った。暫くしてもう一回あったので飲酒を中止した。
前日。
仕事に行ったけれど、景色が右から左へと流れる感覚が何度もあって立っていられず、早退した。
当日の朝。
奇妙な夢だった、まだ小さい息子とプールの中にる。透き通った濃いブルーの水はゼリー状で波立っていて。僕らは沈むこともなくその上下する波間で水をボールに固めて投げ合って遊んでいる。
隣のプールは壁に沿ってぐるぐると濁流が渦を捲きながら流れている。鼠茶色の水。危険なほどの勢いだけれど所詮はプールだし、とぼくは独りで飛び込んだ。
目が覚めて身体起こしたら、ぐるりと景色が右から左へ流れてひっくり返った。何度か起きようとしたけれど、その度にひっくり返る「何だ、これ?」その度に口をついて出た。
眼を閉じているしかなく、そのうち治るだろうという感じは全然しなくて、諦めの境地へと至った。「ナンだかわからないけれど、これはもう全面的に無理だ」と。

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入院も点滴も屎瓶も。点滴のスタンド引きずってトイレ行くことも。どれもが人生初めてのこと。
なんとか三日間で治りたかった。だって本当は楽しい予定の筈だった。休みも万全。熊谷ラグビー場にいる筈だった。それで熊谷でゆっくり呑んで泊まって翌日も観戦の筈だった。

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その三日間はでも起きることも出来ず、一日中点滴をしていた。2、5リットルの点滴を毎日。
息子は関東大会へ闘いに行き、自分は闘病の床からそれを送りだすという、ちょっとドラマみたいな。
そして病床でこのような結果を知る、、

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悔しくて泣いちゃってるだろうなぁ、と思う。神奈川県大会を激戦の末、三位で通過した無名の公立中学校だもんなぁ、ダークホースだもんなぁ、でも凄いよそれ、と父ちゃんは思うね。
なんてやはりドラマっぽくなって。病院はなりやすい、こういうの、シチュエーションとして。

情けないことに、いくらでも眠ることが出来る。すぐに眠っちゃう。老人のように。
何も出来ないしね。本を読もうにも活字が流れるので出来ない。ヘッドフォーンで音楽を聴くのが出来ない。ステレオ録音で音像が分かれているのを無理やりに両耳に詰め込んで、頭に中で再構築する感じが酷く辛い。これは不自然なものなんだと気付いた。
音って云うのは空気の振動が鼓膜に伝わって音になるわけで、媒介する空気っていうものがほとんどない状態のヘッドセットはとても不自然で辛く、退院後の今も駄目になってしまった。

たったの五日間の入院だったけど、気づくことは他にも色々あった。不自然なものたち。
眼鏡。そのうちに廃止したいなと思った。
ただし、視力が弱くてしているものなので、まだ安全上してはいるけれど、以前のような普通感はなくて不自然感がつきまとってる。視力を矯正することが嫌なんだと思う。
さあ、聴覚、視覚ときたら、次は味覚だ。いや食物摂取後の感覚と云うか。それは自分は食品添加物を摂りすぎだったのではないかと。
ほぼ一週間添加物のない食事を摂って、身体がクリアになった感じのところへ、添加物入りのものを摂取したら、、そりゃ慣れ親しんだ味だし美味しいのだけれど、食後に不自然感がやはりする。

まだ頼りなげなんだけれど、クリア。これが今の感覚で、不安な感じもやっぱりあるけれど、嬉しくもある。
味覚も、聴覚も、視覚も。身体全体の感じも。

可愛らしいドクターはいつもにこにこしながらやって来る。いつも機嫌が良さそうだ。
原因は疲れとストレスだと説明を受ける。つまりははっきりとはしていない、ということと思う。
そうなれば自分で原因付けするよりない。
バリ島で暮らした13年間近く、心の準備なく突然の帰国、否応もなく始まる新たな生活、お金と音楽と家族、、などと簡単に考えてしまえばこの9年間の色んなことの蓄積なのだろうけれど。

で、退院して通常の生活が始まってから、今頃になってから見えてきている。

視覚、聴覚、味覚の不自然。
それらの感覚が自分の外的世界の取り込み口で、それを内的世界で再構築して初めてバランスのとれた「世界」を認識するのに、不自然さがそのシステムに大きく影響してしまった。
今までは、触覚だの皮膚感だの、あと勘もそうだと思うし、まだ解明されていない超感覚みたいな感覚たちでなんとか補って来てたのだ。でも補いきれなくなったから、こういうことになってしまった。

PCのスクロールする画面、他人、添加物、不自然な音楽や取り込み経路、食品添加物。後半からそれに加わった放射性物質。排除出来るものも出来ないものもある。

自分にはふたつの職業があって、ひとつは勿論音楽家である。その側面では不自然なことは何ひとつない。音楽はライフワークであって、その生涯の相方になるであろうギタリストは、ぼくが不自然さに弱いことを実は察知しているのか、一切そうならぬように留意してくれている。本当に有り難いことだ。
もうひとつの職業は介護福祉士であって、これは余程にニュートラルな状態に自分を置いておかないと、物凄く捻じくれた精神状態に落ちる仕事なのだ。精神の危機と薄い皮膚一枚で常に隣り合わせている職業だ。常道を逸している同僚が何人もいる。自分も何度も其処へ落ちた。
細い稜線を歩くことの何と苦しいことか。分水嶺ぎりぎり。目指すべき頂上はなくて、ただ歩くだけなのだ。そして落ちてはまた登り、歩く。

職場に復帰して、そういう恐怖を感じながらの日々は同じ。でもいまのこの頼りないけれどもクリアなこの感じを頼りに、なんとか保っていきたい。
それには気づいたことを糧とすること。
起きることもままならぬ人の気持ちが少しだけわかった。ベッドで寝ているだけのひとの気持ち。不自由な人の気持ち。
またかつての繰り返す自分に戻ってしまうのなら、この職業は諦めなくてはならない。

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なんて良い音なんだろう。今更ながら。
これはもう10年以上愛用してるTimeDomainのスピーカー。臨場感、音像のクリアさに当時仲間内で話題になって、購入したもの。PCに繋いで両耳までの頂点が70センチくらいの距離に設置するのがベスト。
でもVOLツマミのガリが酷くて、巧く調節して触らぬようにしないといけない。そろそろ買い替えの時期だし、次は此処の新製品を買いたいなと思っている。きっと更に良い音だろうなぁ、わくわくするなぁ。

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感覚、が良い方へ動いた。そんな感じがしています。

* 少し先のライブ告知 *

●7月27日(土)@南足柄「Sonic Cafe」
16:00~18:00 DJタイム
19:00~21:00 音速珈琲廊Live

何と同じ名前のカフェ!お店の前は田圃という最高のロケーションです。自然音をバックに演奏したいなと思っています。そこで皆でのんびりした夕べを過ごしませんか?
ライブチャージ、フード(グリーンカレー、サンドウィッチ等より選択制)ドリンクは飲み放題で¥3000です。

神奈川県小田原市栢山3401
090-8011-4888
小田急小田原線 栢山駅から歩いて20分くらい。
地図はこちらから↓
http://tabelog.com/kanagawa/A1409/A140902/14046010/
お店の情報はこっちでも↓
http://ameblo.jp/soniccafe

Airjin02 ●8月4日(日)@横浜、関内「エアジン」
*Sonic Cafe バリの日曜日*
15:30~18:00
charge¥2500+drink(¥500) U23¥1500+D
高校生¥1000+D  中学生以下無料(Dのみ)
*ゲストはNewAlbum「プルナマ」をリリースしたばかりのオーボエ奏者tomoca!
ライブ後は恒例の大宴会あり!!参加自由ですよー。
詳細はこちら↓此処の予約フォームから予約すると¥200のキャッシュバックあり!
http://yokohama-airegin.com/index.html
Tel 045-641-9191

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