« 2011年4月 | トップページ | 2011年8月 »

2011年7月

2011年7月31日 (日)

ときどきトランス日記No.41/新しい世界で暮らしてゆくって云うこと。

今年の夏は暑いばかりで。ずうっと待ってた蝉がちっとも啼かない夏だ。
どうして今年の夏は蝉がいないのですか?
夏休みこども科学電話相談室。
平日の午前中、自宅にいるときはこれを聴いている。ぼくが質問したかったことを何処かの子供がしてくれた。ありがとう、きみ。
で、その答え。
これはわかっていないんです、のだそうだ。
けれどそういうこともある、それが普通なんです、毎年毎年同じ訳ではなく、多かったり少なかったりの振幅があってこその自然なんですよ、って。
あぁ、そうか。安心しました。
だって放射能の影響で蝉は死滅してしまったのかと、ぼくは思いましたから。

けれど、新世界での初めての夏は蝉のいない、静かな、暑いばかりの夏だった、と記憶しようと思う。

嘘と誤魔化しはまだまだ依然と続いている。
セシウムばかりを計測して、まるで危ない物はそれだけだと?
でも違う。
目を逸らせる為の誤魔化し。
しかも保守安全を司る機関さえ平然とペテンを行う。
これもまた。

しかし。
嘘と誤魔化しは世界中にある。まんべんなくある。
世界の相当部分はそれで構築されている。
けれどひとりひとりの人間の裡にもちゃんと平等にそれはあるから、そうであっても、色んな事を巧く身の裡に収めて暮らしてゆける。
これを収めきれないと、ひとは崩壊したり、生きることをやめたりする。
個人、組織、社会、国家と、段々にそれは単純化するから見えやすい。
でも一番複雑な個人内の「わたし」はなかなか自分の嘘や誤魔化しに気付かない。いや、なにしろ複雑なので、無意識に気付かないようにしている、よもや気付いた端から瞬時に理に適った場所に収めちゃう。
いや、なにも皆がそうだとは言わないけれど、自分はそういう能力に長けているからそう思う。
だから最近、あれ以来、まずは己が裡から見直さなければ駄目、と思うんだけれど、そんなことにようやっと気付いた頃には、世界はすでに新しく、、

目に見えない、匂いもない、味もない、人の感覚では認知できない危険なものが大気や雨や風の自然の力のみならず、流通、物流という人間の行う経済活動で、日本中にくまなく配送されてゆく。
風評ではなく、実害というかたちで流通している。
くまなく、まんべんなく届く。流通の行き届いている国の両刃の剣。その剣は切れ味が良すぎて、切られたことにも気付かない。
今はいい。けれど数年経ってから傷に気付く、痛くなってくる、死が隣りに居座る、そんなの嫌だ。
2011年に起こった、連鎖した大災害の、ことの顛末が教科書に載ったり、夏休みこども科学電話相談室で質問されたりする日がいずれ来る。いや、もう来ないのかも知れない。
でも来て欲しい。
自分の孫くらいの子供に質問される日が来て欲しい。
だから、決然と「生きる」をせねば。自分の世代は一度も経験したことがないことだが。

蜩が啼いてる。

Dscf1997new

ステージの上には色んな虫がいる。青虫の死骸にちいさい蟻がたかっている。世界の営み。
黒蟻の大きなのが足を登って来る。もう片方の足で払いながら、演奏する。
Ubud村のARMA美術館の野外ステージや中庭では随分演奏したけれど、おんなじだ、此処は。
長い長い一日。
今はその一日の最後のステージ。夕刻。快心の演奏をしている。那須高原の涼しい風のなか。蜩が啼いてる。
「紡ぎ唄」の前奏を始めて、おやっと思った。蜩が啼きはじめた。
今年初めて聴いた蝉だ。
しょうくんもあんりちゃんも、おや、という顔をしている。

解放。はからい。報い。報われ。色んな感情が湧きたつような刻。

ところでぼくのこの一日は昨日からずうっと繋がっている。音楽の旅。

昨夜はジャワガムランチームと音速のコラボの2回目。
@中目黒「楽屋」JavaCandleNight
音楽的な確信が強まった故に音楽性が高く、面白い。孤高で独自な道。
この晩はメンバーの出入りを多くして、色んな組み合わせでの演奏。
エレナのヴォイスとヴァイオリンも加わり、無国籍性はいや増し、見知らぬ土地へとトバされて、豊かで楽しい音楽の旅。

Dscf1820

Dscf1883

Dscf1943new
ところで、ガムランチームはこのところ「HatiHatiSisters(ハティハティ.シスターズ)」と名乗っているらしい。HatiHatiとはインドネシア語で「気をつける」とか「注意する」と云う意味で、交通標識などに「Awas!HatiHati(危険!注意)」ってあるように。主に危険に関しての注意喚起なのね。
なので自分も気をつけないと、と思う。皆さんもね、HatiHati。

Dscf1824

翌日はGaramPresentsの音速ライブ@アジアン.オールドバザール。
なんと那須塩原なので、朝7時50分、都内のビジネスホテルより出発。
ぼくの運転で現地に到着、というのは本当だが、携帯のナビを見る為に、最後の15分くらいを運転しただけで、あとは睡眠時間2時間のしょうくんがしてくれた。いつもスミマセン、本当に。
日昼と夕方の2ステージ。
高低のあるひろ~い敷地内でバリ、タイ、ベトナム、ネパールのエリアに分かれていて、それぞれ色のショップやレストランがある。お店はごちゃごちゃと賑やかで楽しくて、もう、欲しい物買いたいものだらけ。Awas!だなぁ、HatiHatiだなぁ、、外へ出ると周りは緑で空が広くて、なんとも良い処。

Dscf1993

バリエリアはUbud市場って云う、その前のステージはまんまバリ。
割れ門にペンジョール、石畳のステージ。この苔むし加減は那須の気候がバリと似ているからなのかも。

Dscf2011

しかし1部は炎天下。昨夜と今朝の行程の疲れがモロに出てしまい、正直、精彩に欠けた演奏になってしまった。
しかし、ふと気付くと客席にねこ屋のゆーじくんと奥様がにこにこして座っていてね、漸く元気が出つつ、終了。
その後は、買い物して遊んだり、日陰でお昼寝したりして、夕刻には風が涼しく吹き抜けたりして、みんなすっかり良い気分になって、元気になって。
凄く良い演奏だ。空気、大気、風の流れ、それを乱さず逆らわず、実に自然に音がスピードに乗っていて、減速せずに気持ちの良い場所で安定している。

Dscf2017

Dscf2018
そして、、蜩が啼いてる。

それでもね、ふいと思ってしまうのは、こんな気持ち良い空気、大気のなかにも、日陰になったそこの良い感じの草の茂みにも、その下の土にも、水にも、確実に混じっている、危険凶悪な微粒子のこと。
もうそれが前提で世界は在るようになった。

都内に戻り、さらに帰りの電車の中で長い長い一日を思い返していた。
疲労で困憊する一歩手前をとうに越えて。
お金を出し合って購入した簡易サウンドシステム、初めて使ったけれど、吃驚するくらい音が良かったなぁ。ドイツのベーリンガー社製。音響はやはりヨーロッパだなぁ。
眠りに落ちる最後には、楽屋のタイ料理、Ubud市場のナシゴレン.プレート、宇都宮近くのSAの餃子定食、美味しい物たくさん食べたことと蜩が啼いていた。

Dscf2037

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年7月 5日 (火)

ときどきトランス日記No.40/EM菌のように作用するものと、たんぽぽのお酒と今夏のライブ告知。。

もう確実に夏。
匂い、気配、肌触り、すべてが確実に夏。
否応もなく始まってしまった新しい世界での、初めての夏だ。忘れないようにしたい。

私たち日本人の人災で、つまりは我が国のせいで、2万4千年先までの地球全土を、もうすでに滅ぼしてしまっているかも知れぬという。
危険極まりない微粒子の飛散が引き起こすことの仮説。
仮説なので、だからそうではないことを祈るばかりだ。

Imgp0758

嘘と誤魔化しはまだ続いている。
嘘や誤魔化しはその性質上、一旦始めてしまうとやめるのが難しい。子どもの頃に随分味わった。いやいや、こんな年齢になってもなお。
嘘や誤魔化しで得られるものなんて、せいぜいが「金」
原発を止めることで失われるものもやっぱり「金」
突き詰めれば「金」辿り着くのは「金」
「金」は人にとっては大事なものではあるけれど、被災地にはその大事なものが自然と大量に集まった。人は人のためにそれを自然と手放した。そういう心強いこともあった。
原発を止めることの様々を乗り越えるちからは、だからあると思う。
それで国の全部の力使ってしまっても、新しい世界でこころ安らかに暮らしたい、ぼくは。
不便でも貧乏でも。
みんながそうならばいいじゃないかと、受け入れたい。

受け入れたくないものに較べたら、そんなこといいじゃないかと受け入れたい。

世界が終わることは受け入れたくない。我が子の健康が害されることも受け入れたくない。

そういう心配をいつもしていて、こころはきりきりと切り立って、楽しく暮らせやしないことだって、受け入れたくない。

当然じゃん。

Imgp0715

夏の始まった頃、信頼に足る音楽家の友人iritenaから新作のCD2種が届いてね。一緒にEM菌の原液も!
EM菌みたいに作用する音楽やろうよって、偶然出た一言から。
気持ちのいい、陽の名残りがまだたっぷりの夏の夕方。まるでUBUD村の自宅にいるみたいな時間。
まだ夏は始まったばかりで、夏が終わるまで聴き続けるから、この音楽には夏の匂いがたっぷり沁みこむはず。
そして冬になったらね、ブラッドベリの「たんぽぽのお酒」みたいに使うんだ。こっそり出してきて束の間の夏の匂いを嗅ぐ。
素晴らしき音楽。

と、まあ。
大変に長い前置きになってしまってね。今夏のライブ告知の。

★7月23日(土)
ジャワ.キャンドルナイト/Act.2
@中目黒「楽屋(らくや)」
前売り・予約 2500円
当日 3000円
*予約は下記お店のサイトのReservationフォームよりどうぞ。
http://www.rakuya.net/
18:30 Open / 19:30  Start

【音速珈琲廊(Sonic Cafe) with Hati-hati sisters】
Seki Show (G) / michiro-u(カリンバ・ティンクリック)/ anri(per)
オザワクミ(グンデル)+ 樋口なみ(クンダン)= Hati Hati Sisters
*Guest:ELENA(Vo&Violin)

かつてバリ島ウブドに在住し、伝説のエスニックバンド“Planet Bamboo”の創始メンバーであるmichiro-uとB'z 稲葉浩志のソロアルバム、TWINZER、そしてジェゴグとロックのコラボなど日本国内外で活躍するギタリスト Seki ShowによるSonic Cafe。 東京音楽大学講師や、ガムラングループ「ランバンサリ」のメンバーでもあるクンダン奏者・樋口なみ、グンデル奏者オザワクミを迎えての摩訶不思議なエスニック・エンターテイメントをどうぞ!
さらに、王様のブランチで中目黒No1になったほど、タイ料理が有名なお店です。

★7月24日(日)
ガラム.プレゼンツ音速珈琲廊
@那須高原「アジアン.オールド.バザール/Bali島市場Ubud」
http://www.asianoldbazaar.com/index.html
詳細はまだ未定なので決まり次第、、

3986372_896549967_3large

★8月20(土)
The Ubuds meets 音速珈琲廊
@高田馬場「四谷天窓」
http://www.otonami.com/tenmado/map/index.htm
前売り・予約 2500円
当日 2800円
*予約は下記アドレスまでメールにてお願いします。
turbomoon@gmail.com
18:30 Open / 19:30  Start

じ.うぶずと音速珈琲廊、こんな感じで↓入り乱れての音楽玉手箱!な夏の一夜です。
Seki-Show / TommyG / 藤田哲也 / Turbo / あんり / Riz&江玲奈(from好~Hao) / michiro-U.
詳細はこちら http://www.sekishow.jp/ubuds2011.pdf

*じ.うぶずのサイト出来つつあります、、http://sekishow.jp/the-ubuds/

★8月28日(日)
ガラム.プレゼンツ音速珈琲廊
@伊豆高原「アジアン.市場 Ubud」
http://ubudizu.com/
↑すみません、このライブに関してはすでに何箇所かに告知してしまったのですが、延期になる可能性が大きくなってきました、、決まり次第すぐに告知します。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2011年4月 | トップページ | 2011年8月 »