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2009年8月

2009年8月10日 (月)

ときどきトランス日記No.26 / 音速珈琲廊、名古屋ツアー。

2009年8月1日(土)
新横浜駅。小雨。
新幹線は横浜駅って思っていたから、あぁこんな駅がね。横浜から四つ目くらい。
横浜駅は広くてひとが一杯でいつでも工事していてぐちゃぐちゃで嫌になる。
切符に飲み物券がついていたので缶ビールに換えてもらったりしながら、旅立つ朝の空気を久し振りに嗅いでいた。
やはり格別、これは。いや、勿論午後や夜の旅立ちだってあるけれど、朝が良いと思う。
しょうくんと楽器は車で一足先に向こうなので、身軽。着替えとカリンバだけ。
新幹線のするすると動き出す感じが割と好きで、そうすると、始まったなって感じがして高い切符代のこと、曖昧にさせられちゃう。

静岡あたりで雨はでも本降り。
雨粒を粉砕しながら霧を纏って突っ走る、そういう列車を何度も見た。ぼくもそんな風に走っていると想像すると、嬉しい。旅だ。

ところで名古屋も雨、止まなかった。お午少し過ぎ。
20数年以来の名古屋は懐かしいと言うよりは新しい。
ともあれ大名古屋駅。大きい、、で、まずは途方に暮れる。これが旅の第一歩の味わい。
でも、必ず行こうと思っていた名古屋最古の商店街、円頓寺(えんどうじ)商店街は歩いても10分程の距離だった、これが意外で嬉しかった。
しかもその後は駅に戻る事なくホテルへ歩いて行ける。
行きたいなと思っている場所が何処も徒歩で行ける位置にホテルがある。しょうくんが探してくれた訳で、土地勘、と言うよりは似通った好みがあるのかも知れないと思った。
こころゆくまで自由に移動することが旅で、おや、と思ったら足をとめるだけでよい徒歩がいちばん好き。徒歩で行ける範囲などたかが知れているけどね、一番深く入り込める速さが自在だし。見落としたら勿体無いもの、ことが何と多い事か。
Sonic/Slow...ぼくが昔から言い続けてること。
徒歩はSlow、動きも牛歩、緩い、色々全部。けどね、それしてる自分の薄い皮膚の一枚下では物凄い分子、原子の超高速運動が行われている、Sonic。ただのノロマじゃないぜ。とぼとぼ歩いているように見えるかい?ゆったりまったり音を紡いでいると思うかい?見誤るなよ、、薄い皮膚の一枚下はSonic。

ま、そんなこんなで、、

円頓寺商店街。
雨は降ったり止んだりで、土曜日の午下がりでもひっそりしっとりしているけれど、きっと此処はいつもそうなのだと思う。
たまたま商店街の夏祭りをやっていて、飾り付けもあるし、香具師も出てはいるけれど静か。
アーケードの屋根が消え往く昭和の空気の拡散を防いで、ぼくが育った時代時間の匂いがお陰でたっぷりと残っている、そういう場所。
いつまでも此処で遊んでいたかったけれど、3時にチェックインして4時には会場へ向かわないと。
商店街のはずれの川沿いの、明治まで遡りそうな昭和な道を往く。小さな橋をいくつかやり過ごすと段々時代も進んでいって、橋も交差する道も大きくなって、橋のたもとにコメダ珈琲店を見つけた時、雨脚が突然強くなってふいと入ってしまった。
食べ損ねていたお昼ご飯。巨大でパンがふわふわしてるハンバーガーとシロノワールの普通サイズと珈琲を一気に胃袋に。名古屋メシ第一弾(実は部屋で食べたスガキヤのカップ麺の第2弾で名古屋メシは終わり。イタスパや山ちゃんの手羽先とか色々楽しみにしてたけど、どうもタイミングが)
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今日の会場は「えん」というカフェ.ギャラリー。アジアを旅しながらとんぼ玉を作っている女性の個展。
呼続駅というところで名古屋駅から名鉄という私鉄に乗って20分くらい。
駅の佇まいや線路端の空気感がなんだか懐かしい。何かなと思って「呼続」で降りて乗って来た電車見送ってわかった。その後姿見てわかった。
江ノ電っぽいんだ。この好ましさ。

此処にも川。
また川沿いの道だ。ヤマダイ味噌の古い工場と寂れた夕方の匂いはやっぱり昭和のなか。
「えん」はまさに昭和30〜40年くらいの感じ。そういう家屋がギャラリーになっている。すぐに今晩の音のイメージが出来た。しょうくんにもすぐにそれが伝わった。
そしてそういう音になりました。
音速珈琲廊の持つ「懐かしさ」とうまく呼応した夜だったと思う。
お客さんは満員。懐かしい友人にも逢えた。
日本の霊地、山岳地方を巡っている霊能力者というか、某かのパワーの受信体、受け皿みたいになっている方との邂逅もあり、でもこれはまた別の機会に。
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2009年8月2日(日)

本当は常滑という電車で1時間程のところへ行くつもりだったけれど、今日も雨、結構な降り。
つい円頓寺商店街へまた行ってしまった。いつも散歩に行ってるような感じで。それでどうしようかなと思って、今日は大須観音商店街にしようと思った。
でも今日は岐阜なので3時には出ないといけなくてそんなに時間がない。
仕方なく地下鉄。
ところで名古屋は本当に歩きやすい。歩道が広く感じるのはひとが少ないから。土日なのにひとは何処にいるのだろう。
で、いた。凄い人出。地下に。
名古屋は一大地下都市で、地下で何処までも行けるらしい。
商店街は大好きだけど、でも地下街には全然ときめかないので早く出たい。
大須観音は賑わっていた。浅草に吉祥寺サンロードとアメ横と武蔵小山パルを足して、割烹着を着た昭和の小母さんが菜箸でぐるぐると。そして輪ゴムな感じのところ。

岐阜は電車で行くと近い、と言うか早い。車だと1時間くらいなのに各駅停車でも26分で着いてしまう。
連なった山が近づいて来るのを見ていたらすぐに着いた。
日曜日の岐阜駅前は閑散としていたけれど、一本裏手の道はなんだか良い雰囲気の呑み屋さんがぽつぽつあって気を惹かれる。まだ何処も開店準備中。
今晩の会場は「バリ.バンジャール」
濃密なバリ感。でもいまどきのバリじゃなくて、25年くらい前のツーリスト向けのレストランの感じ。もうバリにだってそんなに残っていないよ、この感じ。
クタとサヌールとウブドがBaliだった頃。
生き残ったヒッピーとバックパッカーとサーファーがごちゃごちゃと楽しかった頃。
ヌサドゥアやジンバランはまだ自然のビーチで、スミニャックやクロボカンは普通の村だった頃。
店主のMr.ムーチョの想いがこのお店なのだと思った。
バリと時代が同時進行したお店ではなくて、わざわざ再現したのですね。
言葉は荒っぽいけれど、凄い繊細な感覚で一昔前のバリの空気を甦らせている。
で、音速の音は勿論のこと、溶けて混ざって夜と一体になった。
Mr.ムーチョもパーカッションで数曲参加して、最後は音速恒例のお客さん巻き込んでの全員セッション。
今晩も満員。全部出し切ったし、濃密な空気に音の旅の疲れに、煙草の煙りなんかもあって、ぼくは店の半外に設えたバレ(東屋)で眠ってしまっていた。

2009年8月3日(月)
ホテルをアウトして名古屋駅まで。時間はまだあるし、少し歩こうかなと思って、違う道筋から行ってみたら見つけた。
駅のすぐ裏手。
柳橋中央市場。
広くはないけれど、野菜や乾物、海産物なんかの市場が並ぶ通り。匂いがね、よく知っている匂い。
デンパサールやバンコクやクアラルンプールでよく嗅いだ匂い。更に子供の頃にまで繋がってゆく匂い。
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今日の空は快晴の夏空。
これから午後の日射しが、市場の外にまではみ出している野菜屑や魚の血溜まりを晒してゆくのだろうね。
じゃあバイバイ、名古屋。また来るからね。

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